フィリピンのエンリレ元国防相死去、101歳 厳令立案に関与
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【11月13日 AFP】フィリピンの元政治家フアン・ポンセ・エンリレ氏が13日、101歳で死去した。娘のカトリーナ・ポンセ・エンリレ氏が自身のフェイスブックで明らかにした。
エンリレ氏は肺炎の治療を受けており、午後4時21分(日本時間8時21分)に自宅で「家族に見守られながら」亡くなったという。公の弔問も予定されている。
米ハーバード大学出身のエンリレ氏は、フェルディナンド・マルコス大統領政権下で反対勢力を抑えるための厳しい戒厳令の立案に関与した国防相として知られる。長年にわたり独裁者の側近として政策に関与していた。
その後エンリレ氏はマルコス氏に背くことになる。1983年に反対派指導者ベニグノ・アキノ氏が暗殺されると、その3年後には、マルコス政権失脚につながる1986年の民衆蜂起の引き金を作る上で重要な役割を果たした。(c)AFP