清潔で美しい世界を共に築く中国の貢献と示唆
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【11月19日 People’s Daily】南アフリカ・北ケープ州では、中国の「生態文化村」建設の経験を参考に、地域の実情に合わせて現地の自然資源を文化・観光資源に転換している。ウズベキスタン・ヌクスでは、中国・ウズベキスタン協力による「太陽光発電+綿花の水肥一体管理」の栽培試験モデル区が、塩類アルカリ土壌の生態系修復と経済効果の向上の両立を推進している。ペルー・チャンカイ港では、港が動物救助オフィスを設置し、海洋と湿地の生態保護を日常的に進めている。
現在、ますます多くの国と地域が中国の生態文明建設の経験を認め、参考にしている。「緑水青山は金山銀山(清い水と緑の山は貴重な宝)」という理念は、清潔で美しい世界を共に築くための中国の知恵と解決策を提供するものである。
人類文明の発展史を俯瞰(ふかん)すると、工業化の進展は前例のない物質的富をもたらした一方で、埋め難い生態系の傷跡も生み出した。発展と保護の関係をどう処理するかは、常に世界的な難題であった。「緑水青山は金山銀山」という理念は、経済発展と生態環境保護の弁証法的統一関係を見抜き、経済発展が資源と生態環境に対し「池の水を汲み尽くして魚を取る」ようなことをしてはならず、生態環境保護も経済発展を捨てて「木に向かって魚を求める」ようなものであってはならないと強調する。
この理念は、従来の環境と経済の硬直的な対立という誤った認識を打ち破り、発展と保護が協調し共生する新たな道筋を示した。
ハンガリー・ブダペストの「長期持続可能性研究センター」のアティラ・グランピエール(Attila Grandpierre)研究主任は、「緑水青山は金山銀山」の理念は、狭量な功利主義と短期的視点を超越し、中華の優秀な伝統文化の生態的な知恵の中に、人と自然が「生命共同体」であることへの深い関心を築き上げ、内に秘められた深遠な哲学的な意義を有していると考えている。
生態環境の保護は生産力を保護することで、生態環境の改善は生産力を発展させることである。
経済社会発展のグリーン転換を実現することは、生態文明建設を推進する必然の道であるだけでなく、経済発展に強大な原動力を注ぎ込むことでもある。近年、中国の新エネルギー車、太陽光発電、風力発電などのグリーン産業が質の高い発展に絶え間ない原動力を注ぎ込んでいることが、その証左である。
自国の経済社会発展の全面的なグリーン転換を推進すると同時に、中国は広範に国際的なグリーン協力を展開し、100以上の国や地域とグリーンエネルギー事業で協力し、質の高いグリーン技術と製品の自由な流通を積極的にサポートしている。世界の太陽光発電モジュールの80%以上、風力発電設備の70%を供給し、世界の風力およ0び太陽光発電プロジェクトの平均発電原価をそれぞれ累計60%以上、80%以上削減させ、持続的に世界のグリーン発展に力を与え続けている。国連環境計画のエリック・ソルヘイム(Erik solheim)元事務局長は「中国のグリーン発展と環境保護における実践的イノベーションと地球規模の模範効果が、世界のグリーン転換に決定的な運動エネルギーを提供している」と指摘している。
良好な生態環境は最も公平な公共財であり、最も恵み豊かな民生福祉である。
人民を中心とする理念を堅持し、汚染防止の堅塁攻略戦を持続的かつ深く徹底的に推進することにより、中国は最大の発展途上国として、経済社会の急速な発展と生態環境の効果的な保護を両立させる成功事例を創出した。
今日の中国は、空はより青く、大地はより緑豊かに、水はより清くなり、人びとは自然の美、生命の美、生活の美を共に享受している。中国の生態系管理に関心を寄せる国際的な有識者から見れば「緑水青山」の美しい中国は、人びとのより良い生活への憧れを体現し、人間中心を堅持する中国式現代化を十分に示すものである。
ベネズエラ中国問題研究センターのアイマラ・ゲデル(Aymara Gerdel)所長は「全ての気候政策の最終目標は民生の福祉を増進することであるべきだ。中国は世界のカーボン排出削減に大きく貢献しているだけでなく、公平性と効率性を両立させた未来志向の地球規模のグリーン発展の道筋を先導している」と表明した。
自然の理に従い、万物の生を育む。
地球は人類共通の唯一の住処(すみか)であり、生態環境を保護することは国際社会共通の責任だ。「緑水青山は金山銀山」の理念の下、中国は引き続き国際社会と手を携えて、人と自然が調和し共生する美しい「絵巻」を共に描き続け、子孫・後代のために清潔で美しい世界を建設し、人類がより素晴らしい未来を手にできるよう努めていく。(c)People’s Daily /AFPBB News