【11月13日 AFP】ウクライナのエネルギー部門における大規模な汚職スキャンダルに関与した疑いが持たれている法相とエネルギー相が12日、辞任した。政府が同日発表した。

辞任したのは、前エネルギー相で現在は法相を務めるヘルマン・ハルシチェンコ氏と、現エネルギー相のスビトラーナ・フリンチュク氏。捜査当局は、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領の主要な側近が1億ドルの不正取引を指揮したと主張している。ロシアの攻撃による広範な停電が続く中で起きた事件に、国民は怒りをあらわにしている。

ウクライナは長らく汚職に悩まされており、汚職撲滅は欧州連合(EU)加盟を目指す上で重要な要件とされている。

ゼレンスキー氏は、2人の閣僚について「個人的利益」を得たとされる計画への関与を理由に辞任を求めていた。ただし、両者とも現時点で訴追されておらず、フリンチュク氏自身が不正に利益を得たかどうかは明らかにされていない。

ユリア・スビリデンコ首相は、両閣僚がゼレンスキー氏の要請を受けて辞表を提出したと明らかにした。(c)AFP