「英国らしくない」 議員団、ペンギンの飼育環境に懸念表明
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【11月12日 AFP】英国の国会議員約75人が11日、シーライフ・ロンドン水族館の窓のないスペースで飼育されているジェンツーペンギン15羽の福祉について懸念を表明した。
動物愛護活動家によると、ペンギンの中には長年飼育されている個体もいれば、一度も空を見たことがない個体もいる。
議員たちは環境相に公開書簡を送り、ペンギンたちの福祉について「深い懸念」を表明した。
書簡のコーディネーターを務めるデイビッド・テイラー議員(労働党)は、「ペンギンを日光も新鮮な空気もない地下室に閉じ込めておくのは、英国らしくない」と述べた。
動物愛護団体「ボーン・フリー」と「フリーダム・フォー・アニマルズ」によると、ペンギンたちが暮らす飼育場には深さ約2メートルのプールがあるが、屋外に出ることはできない。
議員たちは環境省に対し、「高まる国民の懸念をふまえ」、飼育環境を調査し、必要であれば介入するよう求めた。
英テーマパーク大手マーリン・エンターテイメンツが所有するシーライフ・ロンドン水族館は2011年、ジェンツーペンギンをロンドンに初めて導入した。
フリーダム・フォー・アニマルズは、ポリーとラチェットという名前の2羽は、「14年間も地下で」暮らしてきた」と指摘。「ギルバートやジギーのように、空を見たことがないペンギンもいる」と付け加えた。
同団体は、議員らの書簡に先立ち、3万7000筆以上の署名を集めた嘆願書を提出した。
マーリン・エンターテイメンツの保護チームの広報は、飼育場は実際には1階にあると説明。ペンギンたちの自然な生息地を可能な限り再現し、動物園の福祉基準を満たしていると付け加えた。
キア・スターマー首相の報道官は、政府は「動物福祉を極めて真剣に受け止めている」と述べた。(c)AFP