【11月12日 AFP】スロバキアで歩道の安全性を向上させる法案が、非難と嘲笑の的になっている。

スロバキア議会は、歩道の法定速度を時速6キロと定める法案を可決。歩行者から自転車、スケート、スクーター、電動スクーターまで、一律に適用されるため、足の速い歩行者はスピード違反で捕まる可能性がある。

だが、インターネット上で困惑を引き起こし、スピード違反の歩行者や「歩行免許証」が必要になるかどうかに関するミームが急増した。

法定速度を超えた歩道利用者は、100ユーロ(約1万7800円)以下の罰金を科される可能性があるが、来年1月1日に施行されるこの法案が警察によってどのように運用されるかは明らかになっていない。

歩行と自転車利用を推進する団体「シクロコアリシア」のダン・コラー会長はAFPに対し、この法案を「無意味だ」と批判し、「いかなる理由においても」正当化できないと述べた。

「(自転車に乗っている場合)このような低速ではバランスを保つのが難しく、3~4歳の子どもでさえ日常的に法定速度を超えてしまう」「子どもたちが毎日法律に違反し、それが許されると教えることになる」と語った。

別の団体「心配する母親たち」も、大統領にこの法案に署名しないよう要請している。

警察の統計によると、昨年は歩行者67人、自転車・スクーター利用者22人が交通事故で死亡したが、警察は歩道で起きた事故を個別に記録していない。

2023年にナショナリストのロベルト・フィツォ首相が就任して以来、フィツォ政権は権利を制限するための憲法や刑法の改正を含む、一連の改正法案を可決し、抗議を引き起こしている。(c)AFP