ベトナムで行方不明、韓国人高齢女性を発見した現地の果物店主…謝礼も笑顔で拒否という「温かさ」
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【11月11日 KOREA WAVE】ベトナムで行方不明となった韓国人観光客の高齢の母親を、現地の果物商人が発見・保護し、謝礼も断ったという心温まるエピソードが伝えられた。
ベトナム現地メディア「NLD」などによると、この出来事は11月2日午後6時ごろ、フーコック島チャンフンダオ通りの果物店前で起きた。
この果物店を営むのは、現地在住のホアン・フォオン氏。韓国人観光客が焦った様子でフォオン氏に近づき、「母がいなくなった」と助けを求めた。
観光客によると、家族でフーコックを旅行中、ロンビーチ・マート周辺で休息を楽しんでいたところ、突然、母親が姿を消したという。母親は認知症の症状があり、自力で戻ることが難しい状況だった。
観光客は店頭に防犯カメラが設置されているのを見て、「母がここを通ったか確認してほしい」と依頼。フォオン氏が観光客から見せられた写真をもとに映像を確認すると、数分前に杖をついて通り過ぎる高齢女性の姿が映っていた。観光客は「間違いなく母だ」と声を上げた。
フォオン氏はすぐに自身のバイクにこの観光客を乗せ、その方向へと追跡を開始。約10年間フーコックに住んでいるため地理にも詳しかった。
2人は大通りをくまなく捜索し、周辺の露店商にも聞き込みをした。中には「1時間ほど前に見かけた」と証言する人もいたという。フォオン氏は同時に地元のコミュニティに投稿して情報提供を呼びかけ、目撃情報が相次いで寄せられた。
約2時間後、2人は実際の失踪地点から4~5キロ離れた道路沿いで、杖をつきながら歩く高齢女性を発見。母親は疲れた様子を見せながらも無事で、観光客は再会の瞬間に感激した。
フォオン氏はこの韓国人母子を再び自身の果物店に案内し、家族の車が到着するまで休ませた。
観光客は深く感謝し、500ドルを謝礼として差し出したが、フォオン氏は丁寧にこれを断った。オンラインコミュニティには当時の映像が共有されており、母子が深くお辞儀し、観光客が財布から現金を取り出すも、フォオン氏たちが笑顔で「ノー」と手を振って断る様子が映っていた。
言葉は通じなかったが、スマートフォンの翻訳機能やジェスチャーを通じて心が通じたという。フォオン氏は「困っている人を助けるのは当然のこと。とくに遠くから来た観光客であればなおさらだ」と語った。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News