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【11月10日 KOREA WAVE】韓国の国立大学である慶北大学が2025年度大学入試において、学校内暴力(いじめ)で懲戒処分を受けた受験生22人を不合格としたことが明らかになり、市民の間で称賛の声が広がっている。

慶北大学と国会教育委員会所属のカン・ギョンスク議員(祖国革新党)によると、同大学は2025年度入試から全ての選考方式で学校内暴力に関する処分履歴を反映し、点数から減点する制度を導入した。

学校暴力に対する措置はその重大度に応じて9段階に分かれ、1号(書面による謝罪)、2号(接触・脅迫・報復の禁止)、3号(校内奉仕)には10点、4~7号(社会奉仕、特別教育、出席停止、学級変更)には50点、8~9号(転校、退学)には150点の減点が適用された。

その結果、随時(推薦)選考では11人が10~50点の減点により不合格となり、論述(AAT)選考で3人、学生部総合選考で1人、実技・特技者選考で4人が落選した。さらに、定時(一般)募集でも学校暴力歴による減点で3人が不合格処分を受けた。

韓国教育省はこれに先立ち、大学入試において学校暴力の処分履歴を持つ受験生に不利益を与えるよう各大学に勧告していた。これに応じて、ソウル大学をはじめとする主要大学では、学校暴力歴を書類審査や定性的評価に反映させる方針をとっていたが、慶北大学はさらに一歩進み、具体的な「定量的減点基準」を設けた。

特に、ソウル教育大学、釜山教育大学、京仁教育大学、晋州教育大学など全国の10教育大学も2026年度入試から、学校暴力歴がある受験生は処分の軽重を問わず不合格とする方針を明らかにした。他の教育大学も、転校や退学といった重大な処分には資格制限を、比較的軽微な処分には減点を適用する方向で制度を整備している。

慶北大学側は「学校暴力は単なる個人の逸脱ではなく、共同体の信頼を崩す行為であり、社会的責任を問うべき問題だ。今後もこのような厳格な基準を維持していく」としている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News