韓国防衛産業「ビッグ4」、第3四半期営業利益は1.3兆ウォンに迫る…第4四半期も「好天」
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【11月10日 KOREA WAVE】韓国の代表的な防衛産業企業4社(ハンファエアロスペース、現代ロテム、LIGネクスワン、韓国航空宇宙産業=KAI)が第3四半期も好調な実績を記録し、合算営業利益が2四半期連続で1兆ウォンを突破した。欧州・中東などでの地政学的リスクによる輸出の追い風に加え、国内受注も堅調で「K防衛産業」の勢いは当面続くと見られる。
11月6日、金融監督院の電子公示システムによると、K防衛産業「ビッグ4」の2025年第3四半期合算営業利益は1兆2839億ウォンで、前年同期(7378億ウォン)に比べて約74%増加した。この傾向が続けば、第4四半期に年間最大の業績も期待できる。
ビッグ4の中でも「筆頭格」であるハンファエアロスペースは、連結基準で第3四半期の売上高6兆4865億ウォン、営業利益8564億ウォンを記録。前年同期比でそれぞれ146.5%、79.5%と大幅な成長を遂げ、四半期ベースの過去最高実績を更新した。
特に、K9自走砲や「天武」多連装ロケットのポーランド向け輸出が本格的に売り上げに反映された点が寄与した。LS証券のチェ・ジョンファン研究員は「ポーランド向け残り契約分としてK9は14門以上、天武は20台以上の納品が予定されている」と述べた。
ハンファエアロは今後、欧州・中東でのさらなる輸出拡大に向け、現地生産・ローカライズ戦略を進めていく。
現代ロテムも第3四半期に売り上げ1兆6196億ウォン、営業利益2777億ウォンを記録し、いずれも四半期ベースで過去最高を更新した。前年同期比では売り上げ48.1%、営業利益102.1%の増加となった。K2戦車や装甲車などの輸出が業績を牽引している。
同社の受注残高は約29兆6000億ウォンで、第4四半期には欧州・中東での追加契約も期待されている。
ユジン投資証券のヤン・スンユン研究員は「現代ロテムは公式にイラク、ルーマニア、ペルーへの戦車輸出可能性を示唆した。数兆ウォン規模の大型受注が続く見込み」と述べた。
LIGネクスワンは、前年同期比72.5%増の896億ウォンの営業利益、売上高1兆492億ウォン(41.7%増)を記録した。中距離地対空ミサイル「天弓II」や次世代軍用無線機「TMMR」、艦船用電子戦装備-IIなどの量産・開発事業が業績改善を後押しした。
同社は9月にドイツ・ミュンヘンに欧州代表事務所を開設し、欧州でのパートナーシップ拡大を進めている。
KAIは第3四半期の営業利益が602億ウォンで、前年同期比21.1%の減少となった。売上高も7021億ウォンで22.6%の減少。これは陸軍向け軽武装ヘリ(LAH)の納品時期が遅延したことによるもので、これが第4四半期に反映されれば回復が期待される。
ダオル投資証券のチェ・グァンシク研究員は「LAH納品の延期により第4四半期に売り上げが集中する見込み。FA-50PLの試験飛行が年末に始まれば、2026年には完成機の業績が伸びるだろう」と分析している。
証券業界では、こうした好業績が年末まで続くと見ている。各社は20兆~30兆ウォン規模の受注残高を抱えており、さらに新規契約を狙っている。一部では、2025年の年間合算営業利益が初めて4兆ウォンを超える可能性も指摘されている。
防衛企業は現地に生産施設や法人を設置し、現地化を積極的に進めている。10月には大統領秘書室のカン・フンシク室長が大統領の特使としてポーランド、ルーマニア、ノルウェーを訪問。来年上半期まで3度にわたって「防衛セールス外交」を担う。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News