韓国で広がる「ロマンス詐欺」被害…手口が多様化・1年半で1300億ウォン超
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【11月09日 KOREA WAVE】恋愛感情を悪用して金銭をだまし取るロマンス詐欺の被害額が、韓国でこの1年半だけで1300億ウォン(1ウォン=約0.11円)を超えた。近年はカンボジアなど海外拠点で拉致した韓国人を稼働させる例も確認され、組織犯罪に拡大している。
ソン・ソクジュン議員(国民の力)が警察庁から提供された資料によると、警察がロマンス詐欺を金融犯罪として集計し始めた2024年2月から約1年半で被害総額は1300億ウォンを突破した。
ロマンス詐欺は主にSNSやデートアプリで接近し、愛情を持たせた後さまざまな口実で金銭を要求するのが手口。1件あたりの被害額が大きいのが特徴で、平均被害額は約6000万ウォンに達する。
ソウルに住む会社員(28)は今年8月、インスタグラムのダイレクトメッセージで知り合った相手にだまされ、計12回にわたって送金。相手は女性を装い、人工知能(AI)で合成した顔や音声を使って「音楽配信DJ」と偽装していた。
最近では投資の助言やボイスフィッシングと結びつき、組織的な海外拠点型犯罪組織へと変貌。現地にコールセンターを設け、国内の若者を「高収益アルバイト」などと偽って現地に呼び出し、強制的に加担させる例が増加している。
先月にかけてカンボジアを拠点にAIで合成した女性の画像を用いて被害者に接近し、YouTubeの投資チャンネルを介して約100人から120億ウォンをだまし取った犯罪組織が大量に検挙された。
また、今月には大邱(テグ)地検がカンボジア・シアヌークビルにコールセンターを置いて詐欺を働いていたとして7人を起訴した。
ソン・ソクジュン議員は「政府の横断的な対応システムの構築が喫緊の課題だ」と指摘している。
(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News