大統領選抗議後に200人以上を反逆罪で起訴、タンザニア
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【11月8日 AFP】タンザニア政府が、選挙に関連した抗議活動後に200人以上を反逆罪で起訴したと、弁護士や司法関係者が7日、AFPに明かした。
選挙管理委員会によれば、10月29日の大統領選で現職のサミア・スルフ・ハッサン大統領が98%の得票率で圧勝したが、参加を禁じられた野党はこの選挙を「茶番」と非難している。
選挙当日には全土で激しい抗議活動が発生し、情報筋によれば、数百人、あるいは数千人が死亡した可能性があるという。同時に数日間にわたるネットの遮断により、信頼できる情報の発信が妨げられた。
7日、同国の中心都市ダルエスサラームの法廷には数百人が出廷。弁護士のピーター・キバタラ氏は「男女合わせて250人以上が3件の別々の事件で、全員が二つの罪状で起訴されている」とし、「一つ目の罪状は反逆の共謀罪、二つ目の罪状は反逆罪そのものだ」と述べた。
司法関係者はAFPに対し、少なくとも240人が起訴されていることを把握していると語った。
主要野党・民主開発党(CHADEMA)は、選挙に関連した暴力行為で少なくとも800人が死亡したと主張している。外交・治安関係者もこの推定を支持し、死者は数千人に達する可能性があるとする信頼できる報告があると述べている。
当局はこれまでのところ、死者や負傷者の数を公表していない。
一方で警察当局は7日、暴力に関連して野党幹部の捜索を行っていると発表し、出頭を呼びかけた。(c)AFP