広西チワン族自治区賀州、国際的な金・宝飾産業拠点の構築を推進
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【11月10日 東方新報】中国・広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)最大の金・宝飾産業拠点「広西黄金珠宝産業園(以下、産業園)」では、職人たちがレーザー彫刻ペンを手に金細工を精密に仕上げている。伝統技法による金細工やエナメル装飾、立体加工による高強度の金製品など、新しい技術や素材が次々に登場し、製品は国内外の市場で高い人気を集めている。
この産業園は賀州市(Hezhou)平桂区に位置する。平桂区党委員会副書記で区長の周誠(Zhou Cheng)氏によると、同区は近年、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア、Guangdong-Hong Kong-Macau Greater Bay Area)との連携を積極的に進め、産業チェーン全体の誘致を展開してきた。金の精錬・加工、EC(電子商取引)やライブ配信、ブランドデザインなどの企業を重点的に導入し、生産、販売、展示、研究開発、デザインなどを一体化した総合的な産業エコパークの形成を目指しているという。
産業園では、スタッフがライブ配信で金製品を販売する様子も見られる。誉金園(広西)ジュエリー有限公司の王如(Wang Ru)氏は「政府の支援政策が手厚く、施設も充実しているため非常に便利です。2024年4月に入居し、9月には試験生産を始めました」と話す。現在、園区には132社が入居しており、その内訳は加工企業54社、EC企業30社、関連サプライヤー38社、ブランド企業およびマイスター工房10社となっている。
さらに、輸出志向の企業7社がすでに稼働しており、18Kや21Kの指輪、ネックレス、ピアスなどをブラジル、ロシア、トルコ、中東などへ輸出している。柏雅黄金有限公司の李兆豊(Li Zhaofeng)氏は「海外の文化要素を取り入れたデザインを重視しており、主に中東や北米向けに販売しています」と語る。
産学連携の推進に向け、平桂区は賀州学院や桂林理工大学(Guilin University of Technology)などと連携し、産業カレッジや実習拠点を設立。産業園内の複数企業が研究開発センターを設けており、研究開発費の売上比率も年々上昇している。
賀州市ではまた、「スーパーファクトリー+サプライチェーン+店舗」という新しい産業モデルを導入。生産から消費までの「超短サプライチェーン」を構築し、物流や中間流通のコストを削減して効率化を進めている。今年1〜9月の園区の総生産額は98億5800万元(約2120億8501万円)に達し、力強い成長を示している。
産業園のサービスチーム責任者・劉思寧(Liu Sining)氏によると、賀州市は粤港澳大湾区に匹敵するビジネス環境の整備を目指し、企業ごとに「一対一」の支援を行っている。「企業がすぐに操業を始められるよう、手続きの代行制度を導入しています」と話す。
資金繰りの支援として、平桂区は「広西鑫億通サプライチェーン有限公司」を設立。金のリースや原料販売などのワンストップサービスを提供している。さらに、広西北部湾銀行など金融機関と提携し、金のリース事業に総額5億元(約107億5700万円)を超える与信枠を設定。桂林銀行は「サプライチェーン・マイクロローン」を導入し、オンライン販売店の保証金や仕入れ資金の課題を解消している。
賀州市の公式データによると、2025年1〜9月期における平桂区の一定規模以上の金・宝飾関連企業の工業生産額は47億4800万元(約1021億4842万円)で、前年同期比104.07%増と倍増した。賀州市の担当者は「今後も『スーパーファクトリー+サプライチェーン+店舗』モデルの深化を進め、販売のデジタル化と海外市場の開拓を強化し、国際的な金・宝飾産業の集積地を目指す」と述べた。(c)東方新報/AFPBB News