韓国・肥満治療薬「ウゴービ」処方、12歳以上の青少年にも解禁
このニュースをシェア
【11月07日 KOREA WAVE】韓国でも12歳以上の青少年に対して肥満治療薬「ウゴービ(WEGOVY)」の処方が可能となった。従来は成人専用とされてきた薬剤が、成長期の子どもたちにも使用できるよう認可されたことで、「肥満は外見の問題ではなく病気である」という認識への転換が進むと期待されている。
韓国ノボノルディスク製薬によれば、食品医薬品安全処はウゴービの「12歳以上の青少年への適応拡大」を承認した。対象は体重60kg以上、かつBMI(体格指数)が30以上の青少年で、カロリー制限や運動などの生活改善の補助として使用することが前提とされる。
承認の根拠となったのは、グローバル第3相臨床試験「STEP TEENS」の結果だ。68週間にわたりウゴービ2.4mgを投与した青少年グループでは、平均BMIが16.1%減少したのに対し、偽薬グループでは0.6%増加。また、体重5%以上の減量に成功した割合は、ウゴービ群が77%で、偽薬群の42%を大きく上回った。
一方で、副作用への懸念もある。特に消化器系の不調(吐き気・嘔吐など)が報告されており、成長期の子どもへの長期的影響については、まだ十分な検証がされていない。
「薬は最終手段」だとする医師の声もある。順天郷大学付属富川病院のホン・ヨンヒ教授は「食事療法・運動・心理的サポートが基本であり、合併症があったり、生活習慣の改善で効果が出ない場合のみ、専門家の判断により使用されるべきだ」と強調している。
韓国国内では青少年の肥満が急増しており、中高生の肥満率は過去10年でほぼ倍増。日本、韓国、中国、台湾の5〜19歳の肥満率を比較した調査でも、韓国の男子(43%)、女子(24.6%)が最も高かった。
青少年の肥満の約80%が成人期まで持続するとされ、合併症として糖尿病、心血管疾患、多嚢胞性卵巣症候群などが20~30代で発症するリスクが高まる。
ホン教授は「“少しぽっちゃり”くらいの認識で治療が遅れるケースが多いが、肥満は早期に介入すべき疾患だ」と語る。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News