イスラム国西アフリカ州、ナイジェリア軍の基地襲撃 今年12回目
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【11月6日 AFP】ニジェール国境に近いナイジェリア北東部マラムファトリにある基地がイスラム過激派の襲撃を受け、兵士14人が負傷した。軍と地元民兵が5日、AFPに明らかにした。
攻撃を実施したのは、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム」から分派したイスラム過激派組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」。3日にマラムファトリ基地を重火器とロケットランチャーで襲撃した。
軍は応戦し、「激しい戦闘」の末、ISWAPを撃退。戦闘員数人を殺害、9人を捕らえたという。
イスラム過激派と戦う軍を支援する現地の民兵指導者、ババクラ・コロ氏は、「ISWAPのテロリストは基地に突入しようとしたが、軍の激しい抵抗に遭い、長時間にわたる銃撃戦となった」と述べた。
「戦闘で兵士14人が負傷した一方、テロリスト数人を殺害、9人を捕らえた」と付け加えた。死傷者数については軍の将校による裏付けも取れている。
米テロ組織監視団体SITEインテリジェンス・グループによると、ISWAPは5日に犯行声明を出し、同組織の戦闘員が兵士12人を「殺害・負傷」させ、機関銃1丁を奪ったと述べた。
ISWAPは、イスラム過激派対策として設置されたマラムファトリ基地の制圧を何度も試みているが、いずれも撃退されている。
SITEの集計によると、1月以降、ISWAPは同基地を12回攻撃している。
ボルノ州の州都マイドゥグリから約200キロ離れたマラムファトリは、2014年にボコ・ハラムによって占領されたが、2015年に軍によって奪還された。
ボルノ州政府は隣国ニジェールに避難したマラムファトリの住民に対し、2022年以降、攻撃が続くことを懸念しながらも帰還を促している。
だが、住民が帰還し、家を再建し始めるたびに、ISWAPが町を襲撃し、家を焼き払われ、住民はニジェールへの再避難を余儀なくされている。
今回の基地襲撃は、ボルノ州当局がニジェールのトゥムールに避難していたマラムファトリの住民1000人を帰還させた2日後に起きた。
ナイジェリア北東部で2009年に勃発(ぼっぱつ)したイスラム過激派との紛争では、4万人以上が死亡、約200万人が避難を余儀なくされている。
紛争はニジェール、チャド、カメルーンにも飛び火し、多国籍共同軍を編成してイスラム過激派と戦っている。(c)AFP