【11月9日  People’s Daily】2025年夏に全国公開された映画『南京写真館』は、今も多くの観客の心に強い印象を残している。南京大虐殺の歴史を題材にしたこの作品は、夏の国内戦争映画ブームを牽引した。

真実の歴史は時空を超えた生命力、貫通力、影響力を持つ。日本軍が南京を占領していた当時、「南京華東写真館」で15歳の見習いだった羅瑾(Luo Jin)は、日本軍将校から持ち込まれたフィルムを現像中に、その全てが日本軍による中国人虐殺、強姦、残虐行為の記録であることを発見した。彼は命がけで数十枚の写真を追加で現像し、そのうち16枚をアルバムにとじて証拠を保存した。

アルバムは南京の青年・呉旋(Wu Xuan)の手に渡り、彼は同じように危険を冒して守り継ぎ、最終的に南京大虐殺事件の主犯・谷寿夫(Hisao Tani)を裁く「京字第一号」の証拠となった。真実の歴史は永遠に不滅である。日本の右翼勢力や「歴史虚無主義者」(歴史的な事実や必然性を否定する考え方の者)がいかに覆そうと画策しても、それは徒労に終わる。

あの悲痛な歴史は、現代においてもなお深い意義を持つのか?

その答えはイエスだ。愛国主義教育は永遠のテーマである。習近平(Xi Jinping)総書記は「戦争の罪責は少数の軍国主義者にあり、人民にはない」と指摘しつつも、「いかなる時も侵略者が犯した重大な罪を忘れてはならない」と強調した。日本軍が自ら引き起こしたこの非人道的な大虐殺の惨事は、耳を疑うような反人類的な犯罪であり、人類史上暗黒極まりない歴史の一ページである。

南京大虐殺の歴史は血と涙をもってはっきりと示している。国家が貧弱であれば、人民の生命権は保障されない。歴史の教訓を決して忘れてはならず、歴史の悲劇を決して繰り返してはならない。

歴史は最良の教科書であり、最良の覚醒薬でもある。南京大虐殺は中国人民抗日戦争史上、比類なき悲惨な事件であり、これは国際社会が公認した歴史的事実だ。

抗日戦争において、中国の軍民の死傷者は合わせて3500万人以上に上った。1937年の換算レートで推計すると、中国の直接的な経済損失は1000億米ドル(約15兆1770億円)以上、間接経済損失は5000億米ドル(約75兆8850億円)以上に達する。

「中国人民抗日戦争および世界反ファシズム戦争勝利80周年」を記念するにあたり、中国人民抗日戦争が近代以来、中国人民が外敵の侵略に抵抗した中で最も長く続き、規模が最も大きく、犠牲が最も多かった民族解放闘争であったという事実を十分に認識しなければならない。この偉大な勝利は中国人民の勝利であると同時に、世界人民の勝利でもある。

正しい第二次世界大戦史観は、現代と未来の世界平和を構築する礎である。中国は持久戦によって日本軍を戦略的に不利な泥沼に引きずり込み、その進攻の歩調を牽制し、遅らせた。これにより「日本軍がドイツとイタリアのファシズムと連携し東と西から同時に進撃して世界の覇権を掌握する」という戦略的な企みを粉砕した。中国の軍民は「世界反ファシズム戦争」における東方の主戦場を戦い抜き、戦争の勝利と「人類の正義の事業」を守るための誰も代わりに成し得ない大きな貢献を果たした。

当時のルーズベルト米大統領は「もし中国がいなかったら、もし中国が打ち負かされていたら、どれほど多くの日本の師団が他の戦線に投入されていたかを考えてみよ」と述べて、中国の貢献を高く評価していた。

今日の世界は、百年に一度の大変動が加速し、覇権主義、強権政治、冷戦の思考が再燃し、「経済的な虐待」が深刻化する中、中国の人民は愛国心、団結、「自強(自力で強くなる)」の重要性をより切実に実感している。

私たちはなお一層の自信を持って、中国人民抗日戦争の勝利が持つ偉大な意義を語り、世界の主戦場としての東アジアが果たした決定的な貢献を、世界に訴え続けなければならない。

世界の永続的な平和と安定のために、私たちは誠実に謙虚に歴史から学び、知恵を汲み取り、教訓を総括して、「真実の歴史」が人類の未来への道を照らすように努めていかなければならない。(c)People’s Daily /AFPBB News