【11月5日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ政権で副大統領を務めたディック・チェイニー氏が3日、死去した。84歳だった。

チェイニー氏は2001~09年の2期にわたり第46代副大統領を務めた。「肺炎と心臓血管疾患の合併症で亡くなった」と家族が明らかにした。

同氏は、ブッシュ政権が米国を「対テロ戦争」に突入させる中で、極めて大きな影響力を発揮した。

ブッシュ氏は4日、声明でチェイニー氏を「同世代で最も優れた公務員の一人」と称え、「ホワイトハウスで私にとって必要な人物だった」と述べた。さらに、「彼が就いたすべての職に誠実さ、高い知性、そして目的への真剣さをもたらした愛国者だった」と追悼した。

左派から強く反発を受けていたチェイニー氏だが、2024年の大統領選では、ドナルド・トランプ氏(当時)のホワイトハウス復帰に反対し、民主党候補カマラ・ハリス氏に投票した。(c)AFP