13世紀の塔が一部崩壊、修復作業員1人死亡 伊ローマ
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【11月4日 AFP】イタリア・ローマで3日、中世に建てられた塔の一部が崩れ、修復作業に当たっていた作業員が死亡した。地元メディアが病院関係者の話として伝えた。
当局によると、4日に死亡が確認されたのはルーマニア国籍の男性作業員で、長時間にわたる救助活動中は意識があったという。
事故が起きたのは、ローマ中心部にある世界的に有名な観光地コロッセオ近くの塔「トッレ・デイ・コンティ」。13世紀に建てられた塔は、3日午前に一部が崩壊。がれきが散乱し、周辺には白いほこりが舞い上がった。塔は2度にわたり崩れた。
消防当局はAFPに対し、他の3人の作業員が現場から避難したが、そのうち1人は重傷だと説明した。
最初の崩壊から約90分後に2度目の崩壊が発生。最初の崩壊時にバルコニーから逃れたという作業員の1人は「安全ではなかった」とAFPに語った。
ローマ文化遺産局によると、修復工事の開始時には「安全に作業を進められる」との診断結果が示されていたという。(c)AFP/Juliette RABAT