中国が黄海の韓中暫定措置水域に無断設置した「深藍2号」=イ・ビョンジン議員室(c)news1
中国が黄海の韓中暫定措置水域に無断設置した「深藍2号」=イ・ビョンジン議員室(c)news1

【11月04日 KOREA WAVE】中国が黄海の韓国・中国暫定措置水域(PMZ)に無断で設置した海上構造物「深藍2号」において、中国側の人員活動が初めて確認された。中国側はこれを「養殖施設」と主張しているが、軍事的な利用の可能性があるとの懸念が韓国国内で高まっている。

韓国国会の農林畜産食品海洋水産委員会に所属するイ・ビョンジン議員(共に民主党)は10月22日、韓国海洋警察から提出を受けた資料をもとに、中国の構造物「深藍2号」で2025年8月に撮影された写真に、5人の作業員が活動している様子が写っていたと明らかにした。

イ・ビョンジン議員は「構造物の最下部には潜水服を着て酸素ボンベを整備している人物が確認され、小型の高速艇も見受けられる。通常の養殖作業とは明らかに異なる」と指摘した。その上で「この構造物が単なる養殖場ではなく、将来的に軍事利用されるおそれがある」とし、中国が黄海を自国領海のように支配しようとしている動きの一環だと主張した。

イ・ビョンジン議員はさらに「韓国政府が積極的に対応しなければ、中国は絶対に撤去しない。海洋主権を守るための比例的な対応のゴールデンタイムを逃してはならない」と政府に対応を促した。

「深藍2号」は2024年、中国が韓中PMZ内に事前協議なく無断で設置した構造物。PMZとは、韓国と中国の排他的経済水域(EEZ)が重なる黄海の海域で、両国はこの区域において漁業を除く施設物の設置や資源開発などの行為を控えることで合意している。

しかし中国は、2018年に「深海漁業養殖施設」として「深藍1号」を設置。2022年には石油掘削装置に酷似した「管理施設」を追加で設置した。2024年にはさらに「深藍2号」が設置され、現在に至るまで「これは純粋な養殖施設であり問題はない」との主張を続けている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News