ウクライナ、激戦地の東部都市に特殊部隊を展開
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【11月2日 AFP】ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー総司令官は1日、数千人のロシア兵による激しい攻撃にさらされている東部ドネツク州のポクロウシクに、特殊部隊を展開したと発表した。
ポクロウシクはウクライナ軍の主要な補給路上にあり、ロシア側が1年以上にわたり標的としてきた。
ウクライナによると、今週初めに数百人のロシア兵が物流拠点に侵入した。また米国の戦争研究所(ISW)が公開した戦況図によると、他の部隊が包囲するような形でポクロウシクの周辺に迫っている。
シルスキー総司令官はフェイスブックに「ポクロウシクから敵部隊を排除、撃破するための包括的な作戦が進行中である」とし、「特殊作戦部隊の統合グループが市内で活動している」と述べたが、詳細は明らかにしていない。
特殊部隊は、破壊工作や陽動などの非正規戦を含む秘密作戦を遂行するために訓練されている。
シルスキー氏は、ポクロウシクが「数千人規模の敵部隊」から圧力を受けていると述べたが、ロシアによる包囲は否定し、「封鎖はない」とした。
紛争開始前に6万人が暮らしていたポクロウシクは、現在では戦闘によって荒廃したほぼ無人の荒れ地となっている。(c)AFP
