「可憐」「上品」に 岩手県の女性への婚活指南、批判受け削除
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【11月1日 AFP】岩手県が、女性に「可憐(かれん)な雰囲気」に見える靴を履くことや、「ナチュラルで上品」に見えるメークを選ぶことを勧めるアドバイスを撤回せざるを得なくなった。婚活アドバイスとして提示していたが、性差別との非難を受けたためだ。
岩手県が発行した婚活パンフレットが今週、著名なフェミニスト学者の目に留まり、ソーシャルメディアで激しい議論を巻き起こした。
ピンク色の頬をした細身で長髪の女性の絵が描かれたパンフレットには、パンプスとスカートを着用すると、首・手首・足首が出て、「可憐な雰囲気」を醸し出すことができると書かれていた。他にも「ナチュラルで上品」なメークや白を基調とした色の服、「美しさ」「品の良さ」を意識した髪、といったアドバイスが詳細に記されていた。
立命館大学の山口智美教授(文化人類学)は10月27日、X(旧ツイッター)でこのパンフレットについて、「性別による役割分担の固定化」をしているのではと指摘。投稿は650万回以上閲覧された。
岩手県は10月28日、不快感を与える表現があるとの意見が寄せられたとして、パンフレットをウェブサイトから削除した。
岩手県の担当者は10月31日、その声を真摯に受け止めつつも、結婚を希望する人々を支援するために必要な情報だったと信じているとAFPに語った。
多くのXユーザーは、2019年に書かれたこのパンフレットのファッションアドバイスが男性に対してはそれほど厳しくないことを指摘。
「シワや汚れがない」服を選び、「寝起きのまま」のヘアスタイルは避けるなどが男性向けの推奨事項の一部だった。
Xユーザーからは「日本の独身女性にかかる大きなプレッシャー」についての指摘や、「女性に対してはるかに具体的。女性を同じ型にはめようとしている」との意見が投稿された。(c)AFP