トランプ氏、ベネズエラ攻撃は検討していない
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【11月1日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は10月31日、南米ベネズエラへの攻撃は検討していないと述べた。ベネズエラは、中南米における米軍の大規模な軍備増強はベネズエラの政権転覆を狙ったものではないかと懸念している。
米国はカリブ海に軍艦8隻を、プエルトリコにはF35ステルス戦闘機を派遣している。また、空母打撃群も中南米に向かっている。米国はこの大規模な軍備増強について、麻薬密売の撲滅を目的としていると主張している。
トランプ氏は、米大統領専用機エアフォースワン機内で、ベネズエラ攻撃を検討しているという報道について記者から問われると、「ノー」と答えた。
マルコ・ルビオ米国務長官も、米軍がベネズエラを攻撃する構えだと報じた米紙マイアミ・ヘラルドの記事に反応し、トランプ氏と同じ考えを示した。
ルビオ氏はX(旧ツイッター)への投稿で「『事情通』を称する『情報源』が、あなたをだまして偽の記事を書かせたのだ」と述べた。
米国は9月、カリブ海と東太平洋で「麻薬運搬船」を標的とした攻撃を開始し、少なくとも62人を殺害、船舶14隻と半潜水艇1隻を破壊した。
トランプ政権はこれらの小型船舶について、麻薬を運搬しているとみられることから米国の国家安全保障に対する脅威と位置付けているが、専門家は、たとえ既知の麻薬密売人を標的としたものであっても、こうした攻撃は超法規的殺人に当たると指摘している。
米国はB52爆撃機とB1B爆撃機をベネズエラ沿岸付近に派遣し、複数回にわたり武力を誇示している。
こうした攻撃と軍備増強の結果、中南米で緊張が高まっており、ベネズエラは米国がニコラス・マドゥロ政権の転覆をたくらんでいると主張。マドゥロ氏は米国が「戦争をでっち上げている」と非難している。(c)AFP