【11月1日 CGTN Japanese】中国の自動車メーカー、比亜迪(BYD)は10月29日、日本市場向けに開発した初の軽自動車タイプの純電気自動車(EV)「RACCO(ラッコ)」を公開しました。新型車は2026年夏に日本で正式発売される予定です。

「ラッコ」は日本独自の軽自動車規格に合わせ、全長3395ミリ、全幅1475ミリ、全高1800ミリとコンパクトなサイズに設計されています。外観はスクエアでシンプルな造形ながら、黒を基調としたピラーや浮遊感のあるルーフデザインなど、モダンな印象を与えます。

フロントは封閉式デザインを採用し、C字型のデイライトと一体化したブラックパネルが未来的な印象を演出しています。側面には三角窓を備えて視界を確保し、後部座席にはスライドドアを採用することで、都市部の狭い駐車スペースでも使いやすい設計としています。

パワートレインには前輪駆動方式を採用し、20キロワット時のリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載しています。WLTCモードでの航続距離は約180キロとされ、100キロワットの急速充電にも対応します。

「ラッコ」の価格は約260万円と見込まれ、日産自動車の「サクラ」(約253万円から)と同水準です。BYDは2023年に日本市場へ本格参入して以降、乗用車「ATTO 3(アットスリー)」などを展開しており、今回の軽自動車投入でラインアップをさらに拡充します。(c)CGTN Japanese/AFPBB News