【11月3日 東方新報】中国交通運輸部は29日午前、10月の定例記者会見を開き、2025年1月から9月までの交通運輸分野の経済動向を発表した。

同部の科学技術司長・徐文強(Xu Wenqiang)氏は、関係機関と共同で策定した「人工知能(AI)+交通運輸」の実施方針について説明し、AI技術の大規模な実用化を進め、交通分野での革新を加速させる方針を示した。

徐氏は、今後の重点的な取り組みとして次の四つを挙げた。

まず一つ目は、技術開発の強化だ。

交通運輸部は「第十五次五か年計画(十五五)」の国家重点プロジェクトとして、スマートな総合交通ネットワークの構築を進める方針を打ち出している。AIと交通技術を組み合わせた重要分野の研究開発を強化し、企業や研究機関などの連携で中核技術を突破し、主要装備の開発や新たなビジネスモデルの創出を目指す。

二つ目は、デジタル基盤の整備と知能化の高度化だ。

交通分野全体の「大規模AIモデル」を構築し、さまざまなモデルやデータ、計算資源を一元的に管理できる基盤プラットフォームを整える。さらに、道路や水運などの分野で、路網の監視、安全の予測、緊急対応などに対応できるAIシステムを開発し、より広範囲で高性能な「交通の頭脳」と「データセンター」を形成する。

三つ目は、AI活用の実証を進め、産業の新たな成長エンジンを育てることだ。

「人工知能イノベーション・アクション」と呼ばれる計画のもと、すでに整理された約860件の応用事例を基に、スマートドライビング、スマート道路、スマート航運などの分野で代表的な試験プロジェクトを展開する。AI技術を実際の現場に広く導入し、効果的な実用モデルの構築を進める。

四つ目は、産業環境の整備とイノベーションの促進だ。

「市場主導・政府支援」を原則に、企業の主体的な創意工夫を後押しする。また、「人工知能+交通運輸」に関する標準体系の整備を急ぎ、新たな生産力の育成を支えるとしている。(c)東方新報/AFPBB News