高市早苗首相(c)AFP/news1
高市早苗首相(c)AFP/news1

【10月30日 KOREA WAVE】韓国のイ・ジェミョン(李在明)大統領が10月30日、高市早苗首相と初の首脳会談を開く見通しとなった。高市首相の就任により、日韓関係が再び大きな転換点を迎える可能性が指摘されている。

韓国政府関係者や日本の報道によると、アジア太平洋経済協力(APEC)サミット出席のため訪韓する高市首相とイ・ジェミョン大統領との間で首脳会談が調整中だという。

21日にはウィ・ソンラク(魏聖洛)国家安保室長が1泊2日で日本を訪れ、首脳会談の下準備として日本の政府高官らと面会していた。また、29日に開かれたAPEC外相・通商合同閣僚会合の場でも、韓国のチョ・ヒョン(趙顕)外相が茂木敏充外相と会談し、詳細を詰めたとされる。

高市首相との会談が実現すれば、温和な路線をとっていた石破茂前政権下で進んだ日韓協力関係とは異なる新たな局面に入るとみられる。高市首相は、太平洋戦争のA級戦犯が合祀された靖国神社を定期的に参拝し、韓国に対しても強硬な発言を繰り返してきた保守強硬派として知られる。

ただ、首相就任後は一転して融和的な発言を見せ、対外的なイメージ改善に努めている。10月21日の就任会見では「韓国の海苔や化粧品、ドラマが好き」と述べ、「イ・ジェミョン大統領に会える機会を楽しみにしている」と語った。これまで続けていた靖国神社参拝も当面見送るなど、配慮の姿勢も見せている。

イ・ジェミョン大統領も、高市首相の就任当日、自身のSNSで「来たるAPEC首脳会議が開催される慶州で、直接お会いして建設的な対話ができることを期待する」と呼びかけていた。

高市首相としては、政権基盤がまだ安定していない中、APECの舞台で存在感を高める狙いがあるとみられている。イ・ジェミョン大統領もまた、実利的な外交を志向する中で日韓関係のリスク要因を早期に排除したい考えがあり、両者の利害が一致しているといえる。

初会談では、個別の懸案に深入りするというよりも、今後の協力関係を模索する「探り合い」の場となりそうだ。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News