「引退」したバスが「高齢者向け給食車」に変身=中国
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【10月31日 CGTN Japanese】中国北部の内蒙古自治区烏海市烏達区でこのほど、「恵民レストラン」と書かれた黄色のバスが特に注目を集めました。
これは普通のバスではなく、烏海市烏達区民政局が高齢者の「食事難」問題を解決するため、2024年に革新的に導入した「高齢者向け給食車」です。すなわち、烏達区の関連部門は廃棄年限に達し、解体を控えたバスを解体せず、安全性や有効性を十分に確認した上で改造を加え、移動型の食事提供拠点に生まれ変わらせたのです。
烏達区の総面積は198平方キロメートルで、常住人口は約12万2700人です。そのうち満60歳以上の高齢者は約2万7000人で総人口の21.76%を占めており、高齢化の度合いが比較的高い区域の一つであり、高齢者の「食事難」問題は際立っています。
この難題を解決するには、周辺の食堂やレストランを増やす必要がありますが、常設の高齢者向け食堂の建設は投資が大きく、時間もかかる上、カバーする範囲が限られているなどの問題があります。そこで烏達区民政局は内蒙古福達飲食管理有限責任公司と共同で、バスの改造工事を開始しました。引退したバスについて全面的な点検と評価を行い、車体構造上の問題がなく、使用に際して安全上のリスクがないことを確認した上で、改造を加えました。車内には調理設備、スマート決済一体型機、収納棚などの設備が増設され、食事スペースが設けられ、サービススタッフも配置しています。数カ月の間に、相次いで3台の高齢者向け給食車が登場しました。
高齢者向け給食車では、高齢者センターの調理場で作られた高齢者の好みに合わせた料理を毎日約10種類用意し、価格も「薄利で庶民に優しい」という方針に基づいて12元(約250円)に設定し、ビュッフェ形式で提供しています。
給食車は朝5時から午後2時時までの営業で、種類豊富で栄養価の高い健康的な朝食と昼食を提供しています。統計によると、烏達区には現在3台の高齢者向け給食車が運営されており、その食事サービスを受けている人数は1日平均延べ1500人余りだということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News