エクアドル大統領、ガラパゴス諸島への外国軍基地設置に言及
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【10月29日 AFP】エクアドルのダニエル・ノボア大統領は28日、独自の生態系を持つガラパゴス諸島に外国の軍事基地を設置する可能性について言及した。
エクアドルは外国の軍事基地設置を2008年の憲法で禁止することを定めたが、この撤廃をめぐる国民投票が11月16日に行われる。
ノボア氏は28日のラジオで、ガラパゴス諸島のバルトラ島を麻薬や燃料の密輸、そして違法漁業と戦うために利用できると述べた。この島は、英国の科学者チャールズ・ダーウィンが進化論を発展させたことでも知られている。
外国軍を駐留させることについては「ガラパゴスを害するためでも、譲り渡すためでもなく、保護するためだ」と述べた。
エクアドルに軍事基地を設置する国については具体的に言及しなかったが、これまでに米国を含む「複数の国」について話している。
9月にエクアドルを訪問したマルコ・ルビオ米国務長官は、麻薬密輸の「テロリスト」との「戦争」を支援することを誓った。エクアドルはコカイン密輸の主要拠点となっている。
島には空港があり、第2次世界大戦中には米国の軍事基地があった。
米国は長年、西部マンタに軍事基地を置いていたが、2009年に左派のラファエル・コレア大統領が貸与契約の更新を拒否した。
ガラパゴス諸島は、エクアドルの海岸から約1000キロ離れた、太平洋に浮かぶ島々で、世界遺産に登録されている。(c)AFP