【10月28日 AFP】ケニアの外務省は26日、ウクライナに侵攻するロシア軍のために戦うよう、自国民が仲介者にだまされているとの声明を発表した。

ムサリア・ムダバディ外相が署名した声明によると、多くのケニア人がロシア各地の軍事キャンプで拘束されているという。声明では、勧誘された人数や拘束、負傷の状況は明らかにされていない。

外務省は、自国民の解放と帰国を支援するため、先月、ロシア当局と「重要な会合」を開いたとしている。

同省は、ケニア人が「腐敗した冷酷な仲介者によってロシアへの渡航を持ちかけられ、知らぬ間に軍事作戦に巻き込まれている」と指摘。仲介者はロシア政府と関係があると装い、虚偽の情報など不正な手段を使ってケニア人を戦場に送り込んでいると批判した。

ロシアはこれまでも、貧困国の市民をだましてロシア語で書かれた軍事契約に署名させているとして、たびたび非難を受けてきた。(c)AFP