アイルランド大統領選、左派無所属候補のコノリー氏が勝利
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【10月26日 AFP】左派無所属候補のキャサリン・コノリー氏(68)が、25日に開票されたアイルランド大統領選で中道右派の対立候補を大差で破り、当選を果たした。
公式集計によると、コノリー氏は63%超の得票率を得て、29.5%の得票率にとどまった中道右派政党・統一アイルランド党のヘザー・ハンフリー氏を大きく引き離した。
移民問題や治安への不満が高まる中、右派候補が不在だったことへの批判に加え、無効票の多さがこの圧勝劇に水を差した。
投票総数165万票のうち、約13%が「無効票」とされ、これは現代の同国選挙では過去最多となった。
弁護士でもあるコノリー氏は、米国および欧州連合(EU)に対して批判的な立場をとることで知られている。
アイルランドの大統領職は政治的権限が限られているが、コノリー氏の外交政策、社会正義、住宅問題に関する急進的な見解は、統一アイルランド党と連立政権を組む共和党の党首であるミホル・マーティン首相が率いる政府との摩擦を生む可能性があると予測する声もある。
また隣国の英国と同様、アイルランドでも難民申請希望者の急増をめぐる議論が激化しており、その宿泊施設周辺では暴力的な抗議活動も発生している。(c)AFP