【10月23日 AFP】スウェーデンのウルフ・クリステション首相は22日、ウクライナとの航空協力強化に関する意向表明書に署名した後、ウクライナが同国製のグリペン戦闘機を最大150機購入する可能性があると述べた。

クリステション氏はウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と共に記者会見に臨み、意向表明書について「非常に大規模な防衛産業取引」の条件を整えるものだと述べた。

「グリペンE型戦闘機を100~150機」売却することになり、納入には10~15年かかるとの見方を示し、意向表明書への署名は「長い道のりの始まり」だと述べた。

意向表明書に具体的な日付は示されておらず、拘束力はない旨を明記されているが、クリステション氏は、すべてが計画通りに進めば最初の1機は「3年以内」にウクライナに納入される見込みだと述べた。

ゼレンスキー氏は、「グリペンはわが軍にとって最優先事項だ」と述べた。

スウェーデンのポール・ヨンソン国防相はAFPに対し、生産、訓練、資金調達の拡大に関して「詰めるべき細かい点が山積している」「しかし、両国に意志があれば、道は開ける」と述べた。

クリステション氏は記者団に対し、凍結されたロシア資産をウクライナのために活用できるかどうかが欧州理事会で議論される際に、資金調達問題に関する「重要な一歩」は「あすにも」踏み出す可能性があると述べた。

クリステション氏は、自身とゼレンスキー氏がこの協議に参加するためベルギー・ブリュッセルへ向かう予定だと述べた。(c)AFP