学校の放送室で機材を操作する様子=写真は記事の内容とは関係ありません(c)news1
学校の放送室で機材を操作する様子=写真は記事の内容とは関係ありません(c)news1

【10月23日 KOREA WAVE】秋夕連休初日に自宅で亡くなった韓国忠清南道の中学校教員が、長期間にわたり過重な業務に苦しんでいたことが明らかになり、教育現場の制度的な改善を求める声が高まっている。

10月4日に自宅で命を絶った教員を追悼するため、オンライン上に設けられた掲示板には「どれほどのストレスと重圧の中で働いていたのだろう」「誠実な教師が犠牲になる現実がつらい」など、悲しみと怒りの声が相次いで寄せられた。7日に開設された掲示板には、すでに数百件の追悼文が投稿されている。

遺族や同僚によれば、教員は教室数が60を超える大型中学校で「放送・視聴覚担当」を務め、校内放送設備や授業用機器の管理・運用を一手に担っていた。老朽化した機材の保守も含め、日々校内を走り回り、歩数計の記録では1日1万歩以上を歩いていたという。

一部の教員は掲示板で「私も新人時代、放送業務を任されたことがある。行事や朝会がある日は自分のクラスを放って放送室に詰めなければならなかった」「教師なのか放送技師なのか分からなくなった」と自身の経験を振り返り、「放送機材の管理まで教師の仕事なのか。怒りがこみ上げる」と嘆いた。

亡くなった教員は2025年6月には、生徒による教権侵害が発生したクラスの臨時担任も引き受けており、最近は欠員の穴埋めとして追加の業務まで背負っていたという。誠実で責任感の強い性格だった教員に、管理職が度々「申し訳ないが頼む」と仕事を押し付けていたとの証言も出ている。

「責任感が強く真面目な人ほど、周囲の期待と現実の板挟みで追い詰められる」との声や、「非合理的な業務分担や“担当”という名の過重な責任が問題だ」とする批判が続いている。

忠清南道教員労組のチェ・ジェヨン委員長は「教員の死は、授業以外の行政的・技術的な仕事に追われる教育現場の構造的な失敗を示している。教師が本来の教育に専念できる制度改革が急務だ」と訴えた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News