記者会見で涙を流すチャン・ヨンミさん(c)news1
記者会見で涙を流すチャン・ヨンミさん(c)news1

【10月21日 KOREA WAVE】韓国の大手放送局MBCは、職場でのいじめを訴えて自ら命を絶った気象キャスター、オ・ヨアンナさんの遺族と和解し、15日、ソウル市麻浦区上岩洞の本社で記者会見を開いた。その席でMBCのアン・ヒョンジュン社長が遺族に謝罪し、母チャン・ヨンミさんに名誉社員証を手渡した。

アン社長は「若くして逝ったオ・ヨアンナさんの冥福を祈る。長い間、耐え難い悲しみを抱えてきた遺族の皆さんに心から哀悼とお詫びを申し上げる」と述べ、「今回の合意は、二度とこのような悲劇を繰り返さないという文化放送(MBC)の誓いだ」と語った。

MBCは2025年4月、社内の苦情や対立を扱う「共生協力担当官」を新設し、フリーランスを含む全ての従事者の労働環境改善に取り組んでいると説明した。

一方、チャン・ヨンミさんは「多くの方々の支援で合意に至ることができた。娘のために28日間、MBC本社前で断食した日々が夢のようだ。ヨアンナはMBCで働くことを心から望んでいた。だが彼女を死に追いやった職場いじめが、単なる個人の不幸ではなく構造的な問題だと知った。これを改めなければ同じ悲劇は続く」と訴えた。

職場パワハラ問題を支援する市民団体「職場いじめ119」のパク・ジョムギュ運営委員は「MBC内部で当初、強い反発もあったが、経営陣が真摯に向き合った結果、和解に至れた」と評価する一方、「母親が28日間も断食しなければ合意に至らなかった現実が悲しい」と語った。

オ・ヨアンナさんは2024年9月に28歳で死亡し、その後の遺書で同僚2人からのいじめが明らかになった。雇用労働省は2025年5月、特別労働監督の結果、職場内いじめがあったと認定したが、形式上フリーランス契約だったため、MBC関係者を労働基準法違反で処罰することはできないと結論づけた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News