「韓国人を標的」3メートルの塀と鉄条網に囲まれたプノンペンのある場所…緊迫した警備の中に漂う静寂
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【10月21日 KOREA WAVE】韓国人をはじめとする外国人を狙った誘拐・監禁事件が相次ぐカンボジアの首都プノンペン。その「犯罪拠点」として知られた地区「Wench」を取材したところ、3メートルを超える高い塀と鉄条網に囲まれた異様な静けさが広がっていた。
news1取材班が10月15日午前に訪れたプノンペン北部の「Wench地区」は、外部から内部の様子をうかがうことが難しいほど高いコンクリート塀に囲まれていた。塀の内側には5階建ての建物が5棟並び、1・2階の窓には脱出防止用の鉄格子が取り付けられていた。
塀の上には錆びついた鉄条網が張り巡らされ、唯一の出入り口である鉄製の門は堅く閉ざされていた。出入口の脇には監視カメラが設置されていたが、現在も稼働しているかは不明だ。
外壁には「房室出租(部屋貸し出し)」と中国語で書かれた横断幕が掛けられ、内部が空き家状態であることを示していた。近隣で屋台を営む現地人は「この地区は3カ月前から人の出入りが完全に止まっている」と証言し、「2024年末に当局が大規模摘発をした後、関係者が姿を消した」と語った。
同日午後、取材班は別の犯罪拠点とされるプノンペン南西部の「マンゴー地区」を訪れた。ここはボイスフィッシングやロマンス詐欺などに使われた場所として知られる。広大な原野の中にそびえる黄色い高層ビル群で、10階以上の窓にはびっしりと鉄格子が取り付けられていた。
建物の入り口は人2~3人が通れるほどの狭さで、若い男性が立って出入りを監視していた。取材班と目が合うとすぐに扉を閉め、警戒の姿勢を見せた。同行した現地タクシー運転手は「あれは非常に厳重な警備のカジノ施設だ。外部の人間は入ることを許されない」と説明。「長くとどまって写真を撮るのは危険だ。彼らは非常に敏感で、あなたたちの安全が心配だ」と警告した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News