【10月20日 AFP】ボリビアで19日、大統領決選投票が行われ、中道右派のキリスト教民主党候補、ロドリゴ・パス上院議員が勝利した。最高選挙裁判所(TSE)が開票率97.8パーセント時点の暫定結果として伝えた。20年続いた社会主義政権が終わる。

暫定結果によると、パス候補の得票率は54.6パーセントで、対立する右派・自由連合のホルヘ・キロガ元大統領は45.4パーセントだった。

パス氏はハイメ・パス・サモラ元大統領の息子で、経済改革では「すべての人のための資本主義」を掲げている。地方分権や減税、財政規律を推進しつつ、社会支出も継続する方針だ。

勝利演説でパス氏は「国際舞台での地位を取り戻す」と述べた。

米政府はパス氏の当選を祝福し、マルコ・ルビオ国務長官は「米国はボリビアと共通の優先課題で協力する用意がある」と述べた。また声明で「20年にわたる誤った統治の後、パス次期大統領の当選は両国にとって変革の機会となる」と強調した。

エボ・モラレス前大統領政権下でボリビアは左傾化し、エネルギー資源の国有化を進め、米国との関係を断ち、中国やロシア、キューバ、ベネズエラなど中南米の左派諸国と関係を深めた。(c)AFP