北朝鮮、政治犯収容所を4カ所運営中、最大6万5700人を拘束・強制労働か…韓国で報告書発表
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【10月20日 KOREA WAVE】北朝鮮が国内4カ所の政治犯収容所で最大約6万6000人を拘束し、強制労働に動員しているとの分析が明らかになった。
韓国・統一研究院は米国の民間衛星企業「マクサー(Maxar)」の衛星画像、脱北者の証言、かつて収容所で警備を担当した経験を持つアン・ミョンチョル(安明哲)氏(NKウォッチ代表)へのインタビューなどをもとに、2013年に発刊した報告書「北朝鮮の政治犯収容施設」の改訂版を発表した。
報告書によると、北朝鮮は現在、▽14号管理所(平安南道)▽16号管理所(咸鏡北道)▽18号管理所(平安南道)▽25号管理所(咸鏡北道)――の4カ所を運営しているという。このうち14・16・25号は国家保衛省(旧国家安全保衛部)、18号は社会安全省の管轄下にある。
25号を除く3カ所は一般住民が近づけない山岳地帯にあり、警備部隊や労働施設、収容者・管理者の住宅群などで構成されている。収容者の労働力で施設を維持する構造だ。
14号管理所(1965年設立)は特に管理が厳格で、収容者用住宅は約1020棟。収容人数は2万8000~3万5000人に上ると推定される。
16号管理所は面積435㎢で最大規模。豊渓里核実験場から約3㎞しか離れておらず、米国の北朝鮮人権委員会(HRNK)は「収容者が核関連施設の労働に従事した可能性がある」と指摘している。収容人数は1万2000~1万5000人。
18号管理所は2006年、北倉から价川に移転。面積は15㎢に縮小されたが、一部地域ではテレビ視聴や電話利用が可能とされる。収容人数は7200~9100人。
25号管理所は他と異なり「教化所」(矯正施設)形式で、敷地面積0.9㎢、鉄条網は約5㎞。収容者は約5800人と推定される。
総収容人数は5万3700~6万5700人で、2013年の推定(8万~12万人)より減少。ただ報告書は「2014年に15号管理所が閉鎖されたが、収容者が全員釈放されたわけではない」とし、「収容人数の減少は北朝鮮当局の人権改善によるものではない」と指摘した。
北朝鮮当局は「反党的・反革命的・反国家的行為」を政治犯として扱い、最高指導者への不敬や党政策への抵抗、いわゆる「10大原則」違反行為を収容理由としている。
建国直後は地主や親日派、宗教関係者などが収容対象だったが、金正恩政権下では脱北や韓流ドラマ視聴、党資金横領、人身売買なども政治犯収容所送りになる場合がある。
報告書は「韓国政府は国連加盟国と連携し、北朝鮮の管理所での人権侵害に対する国際的関心を持続させ、具体的な勧告を通じて北朝鮮の実質的な態度変化を促すべきだ」と提言している。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News