【10月20日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は19日に放映されたNBCのインタビューで、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はイスラム組織ハマスよりも強固だと述べ、米国のドナルド・トランプ大統領に対して、紛争を終結させるためにプーチン氏にさらなる圧力をかけるよう求めた。

NBCの番組「Meet the Press」で、パレスチナ自治区ガザ地区での停戦を主導したトランプ氏が、プーチン氏に対してより厳しく対応すべきかと問われたゼレンスキー氏は、英語で「もちろん。そしてより強くだ。プーチンはハマスと似ているが、より強固だからだ。より大きな戦争で、彼は世界で二番目に強い軍隊を持っている」と答え、「だからこそ、もっと圧力をかける必要がある」と述べた。

インタビューの中でゼレンスキー氏は、トランプ氏とプーチン氏が予定しているハンガリー・ブダペストでの会談に自身も参加すべきだと主張し、「もし本当に公正で持続可能な平和を望むなら、この悲劇の両側面が必要だ。彼(プーチン)は占領者だが、ウクライナは苦しみ、戦っている。もちろん、ウクライナ抜きでウクライナに関する合意などあり得ない」と述べた。

ゼレンスキー氏は、米国の巡航ミサイル「トマホーク」の供与を数週間に渡って求めている。トランプ氏のプーチン氏に対する不満が高まる中での交渉を期待していたが、ゼレンスキー氏は成果を得られず帰国した。

トランプ氏は同日、ウクライナへの武器供与に依然として慎重な姿勢を示しており、FOXニュースの「Sunday Morning Futures」で「一つ覚えておくべきことがある。われわれ自身にも武器が必要だ。すべての武器をウクライナに渡すわけにはいかない」と話した。(c)AFP