歌手IU=「ベリーズ」映像(c)MONEYTODAY
歌手IU=「ベリーズ」映像(c)MONEYTODAY

【10月19日 KOREA WAVE】韓国製菓大手ロッテウェルフードのチョコスナック「カンチョ」が、SNS上で“名前探しイベント”をきっかけに空前の人気を呼んでいる。製品を食べながら自分や推しの名前を探してSNSに投稿するという、Z世代の「楽しみながら消費する」感性を正確に突いたマーケティングが成功した。

「カンチョ・私の名前を探せ」キャンペーンは、菓子に刻まれた504種類の名前の中から自分や家族、恋人、好きなアイドルの名前を見つけ、SNSに投稿すると景品が当たるというイベントで、9月6日から11月16日まで実施されている。開始直後から爆発的な反応を呼び、わずか1カ月足らずで5万5000人が参加した。これを受けてロッテウェルフードは当選者数を倍増し、iPad Proなど豪華賞品を追加した。

販売効果も顕著で「カンチョ」の売り上げはイベント開始後に従来の3倍以上へと跳ね上がった。SNS上では「推しの名前を探して全部開けてしまった」「また買いに行く」といった投稿が相次ぎ、Z世代を中心に“カンチョ大乱”とも言えるブームが広がっている。歌手IUやラッパーのイ・ヨンジら人気芸能人が挑戦動画を投稿したことも話題に拍車をかけた。

この「参加型バイラル戦略」は、かつての三養食品「プルダックポックムミョン」やCJ第一製糖「ビビゴ蒸し餃子」のSNS拡散事例とも重なる。「プルダック」は2012年発売当初は注目されなかったが、英国の人気YouTuber「イギリス男」による「激辛チャレンジ」動画が世界的ヒットとなり、シリーズ累計販売80億個を突破する代表的Kフードへと成長した。「ビビゴ蒸し餃子」も海外TikTokやYouTubeでの「アレンジレシピ」動画が拡散し、現在は世界70カ国・6万店舗以上で販売されている。

仁荷大学のイ・ウンヒ教授(消費者学)は「カンチョイベントは、自分の名前を見つける喜びと、何が出るかわからないランダム性が“ゲーム的面白さ”を生み出した。ただプルダックのように、世界で愛されるためにはバイラルや話題性だけでなく、製品そのものの味と品質がしっかり支えられていることが重要だ」と指摘した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News