【10月19日 AFP】米国務省は18日、イスラム組織ハマスが、ガザの民間人に対する差し迫った攻撃を計画しているという「信頼できる報告」があると発表し、これを「停戦違反」に当たると指摘した。

国務省は声明で「パレスチナの民間人に対するこうした攻撃は停戦合意の直接的かつ重大な違反であり、調停努力で達成された重要な進展を損なう」と指摘し、「ハマスが攻撃を実行するなら、ガザの人々を守り、停戦の完全性を維持するための措置が取られるだろう」と述べた。

声明では具体的な措置の中身は示していないが、ドナルド・トランプ米大統領は16日にハマスに対し民間人への攻撃を問題視する警告を発していた。

トランプ氏は、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「ハマスがガザで人々を殺害し続けるなら(これは合意には含まれていない)、われわれが介入して殺すしかない」と投稿。この「われわれ」が誰を示しているのかは不明だ。

ハマスとイスラエルは先週、イスラエルがガザでの軍事攻勢を終了し、ハマスが2023年10月7日の攻撃後に拘束していた人質を解放することを条件とする段階的な和平合意に達した。

米政府は、米、エジプト、カタール、トルコなど和平合意の保証国に対し、ハマスによる「差し迫った停戦違反」の可能性を通知したと明らかにした。

今週初め、ハマスはガザでの支配を強める動きを見せ、取り締まりを行った。ハマスの公式チャンネルには、目隠しをされ膝まずいた8人の容疑者を「協力者および無法者」として路上で処刑する映像が投稿された。この映像は13日夕方に撮影されたものと見られている。(c)AFP