国境で衝突のパキスタンとアフガニスタン、代表団が協議へ
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【10月18日 AFP】パキスタン政府の閣僚が、アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権の閣僚と18日にカタールで協議を行うことが明らかになった。17日には両国国境に2日間の平穏をもたらした停戦を破ってパキスタンが空爆を行い、アフガニスタンで10人が死亡している。
パキスタン国営テレビは「ハワジャ・ムハンマド・アシフ国防相と三軍統合情報部(ISI)のアシム・マリク将軍が、アフガン・タリバンとの協議のため本日ドーハへ向かう」と報じた。
タリバン暫定政権側も「イスラム首長国の高官代表団が本日ドーハへ向かった。代表はモハマド・ヤクーブ国防相である」とX(旧ツイッター)で述べた。
48時間の停戦により、両国の軍関係者と民間人に多数の死亡者を出した、約1週間にわたった国境付近での激しい衝突は一時停止していた。
しかし17日夜にアフガニスタン側は、パキスタンが停戦を破り、死者が出たと発表している。爆撃を受けたパクティカ州の州立病院関係者によれば、子供2人を含む民間人10人が死亡し、12人が負傷した。
パキスタン政府は、アフガニスタンがパキスタン・タリバン運動(TTP)率いる武装勢力をかくまっていると非難しており、安全保障をめぐる対立で両国間の緊張が高まっている。(c)AFP