ペルー、首都リマに非常事態宣言を発令へ
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【10月17日 AFP】ペルーの新政権は16日、数週間に渡って続く汚職や組織犯罪に対する反政府抗議を受けて、首都リマに非常事態宣言を出す方針を明らかにした。
15日には国会議事堂付近での抗議活動が暴徒化したため、警官が男性を射殺。100人以上の負傷者が出る事態となった。
ペルーでは数週間にわたり抗議が続いており、先週議会は犯罪の急増と汚職の責任を問われていたディナ・ボルアルテ大統領を弾劾した。
警察当局は16日、犯罪捜査部の警官が前日にラッパーのエドゥアルド・ルイスさん(32)を射殺したとみられると発表した。15日にはリマの街頭に数千人が繰り出し、警官84人と市民29人の計113人が負傷した。抗議は当初平和的な行進として始まったが、夜に入り一部の参加者が国会周辺の警備バリケードを突破しようとしたことで衝突が発生したという。
「Z世代」が主導する抗議活動で死者が出たのは初めてだった。
警官は群衆に襲撃されて拘束されており、職務を解かれる見込みとなっている。(c)AFP