【10月17日 AFP】次期首相の最有力候補である自民党の高市早苗総裁は17日、東京・九段北の靖国神社で始まった秋季例大祭に合わせて私費で玉串料を納めた。だが、中国と韓国の反発を避けるため、期間中の参拝は見送る意向だ。

戦争犯罪人も祭る靖国神社への参拝は、中国と韓国の怒りを買っており、日本の首相は2013年以降参拝していない。

だが、春と秋の年2回の例大祭に、首相が供物を奉納するのはよくあることだ。

事務所関係者によると、高市氏は秋の例大祭初日の17日の朝、供物を奉納した。

保守派の高市氏は、閣僚在任中も参拝するなど、これまで何度も靖国神社を参拝している。

だが、国内メディアによると、高市氏は今年秋の例大祭には参拝を見送る見通しで、日本経済新聞は高市氏が「外交への影響」を考慮したものだと報じている。

高市氏の師である安倍晋三元首相が2013年に首相として靖国神社を参拝したことで、中国と韓国の激しい反発を招き、米政府からも不安の声が上がった。

安倍氏の後継者3人、菅義偉元首相、岸田文雄前首相、石破茂首相は、いずれも首相在任中に靖国神社を参拝していない。(c)AFP