【10月17日 AFP】中国は16日、ロシア産原油の輸入は「正当」だと述べ、米国による最近の措置を「一方的ないじめ」と呼び非難した。

ドナルド・トランプ米大統領が15日、インドのナレンドラ・モディ首相が、ロシア産原油の輸入を停止すると確約したと明らかにし、中国にも同様の措置を取らせると述べたのを受けたもの。

トランプ氏は、中国とインドが原油購入を通じてロシアのウクライナ侵攻に資金を提供したと非難しており、欧州の同盟国にもロシア産原油の輸入を即時停止するよう求めている。

インドは対ロシア政策の転換について、肯定も否定もしていない。

16日、トランプ氏が中国への圧力をさらに強める意向を示したことについて問われると、中国外務省の林剣報道官は「ロシアを含む世界各国との正常かつ正当な経済、貿易、エネルギー協力」を正当化した。

「米国のやり方は、一方的いじめと経済的な脅迫の典型例だ」と述べ、中国の利益が損なわれた場合、「断固たる対抗措置を取り、主権を断固として守る」と警告した。

中国とロシアは主要な貿易相手国同士で、中国はロシアのウクライナ侵攻を非難したことも、ロシアに軍の撤退を求めたこともない。

ウクライナと西側諸国は、中国がロシアを政治的・経済的に支援していると非難している。(c)AFP