中国三大通信キャリア、eSIMスマートフォンの商用試験を正式認可
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【10月17日 東方新報】中国の通信大手3社である中国聯合通信(チャイナ・ユニコム、China Unicom)、中国移動(チャイナモバイル、China Mobile)、中国電信(チャイナテレコム、China Telecom)は、eSIM(組み込み型SIM)を搭載したスマートフォンの商用試験運用について、関係当局から正式な認可を受けた。これにより、中国でのeSIMサービスの本格展開に向けた準備が大きく進むことになる。
中国聯通は13日午前に公式微信(ウィーチャット、WeChat)アカウントを通じて、eSIMスマートフォン事業の商用試験が正式に認可されたと明らかにした。これによりeSIM関連サービスの提供体制が一巡したという。eSIMは物理的なSIMカードを差し込む必要がなく、ユーザーは複数の端末を連携させたり、海外での通信事業者を切り替えたりできるのが特徴だ。
中国移動も同日夜、eSIMスマートフォン事業の商用試験運用が承認されたと発表した。同社はスマートフォンのほか、スマートウォッチやタブレット、車載機器など多様な端末に対応するeSIMサービスを展開する方針を示している。eSIM導入により、ネットワーク接続の柔軟性や利用体験の向上を図るとしている。
中国電信も13日夜に公式動画アカウントを通じて「スマホを替えてもカードはそのまま――中国電信のeSIMが登場」と題する動画を公開し、18歳以上で、名義下の契約が5件未満、未払い料金がないユーザーを対象にサービスを案内している。
今年9月には、米アップル(Apple)が世界初の完全eSIM対応モデル「iPhone Air」を発表しており、中国国内でもeSIM対応機種の拡大に向けた動きが加速している。(c)東方新報/AFPBB News