【10月15日 AFP】バングラデシュでは、既婚女性の75%以上が人生で少なくとも一度は配偶者からの暴力を受けたことがあることが、14日に公表された全国調査で明らかになった。

国連人口基金(UNFPA)のキャサリン・ブリーン・カムコン氏は、「この報告書は、暴力の予防、支援サービスの強化、そして被害者への正義の実現に向けた変革的な行動の始まりとなるべきだ」と述べた。

15~19歳の若い女性、そしてスラムや災害の多い沿岸部に住む女性で、配偶者から暴力を受けたことのある割合がさらに高く、80%を超えているという。

UNFPAの支援を受けてバングラデシュ統計局が実施したこの調査では、全国で2万7000人以上の女性にインタビューを行い、身体的、性的、経済的暴力、そして支配的な行動の事例を記録した。

女性に対する暴力に関する調査は2011年以来3回目。2015年の前回調査では83%が配偶者から暴力受けたことがあると報告していた。(c)AFP