【10月15日 AFP】フランス北東部サルグミンヌで11日、9歳女児が自宅で死亡しているのが発見された。いじめを苦に自殺した可能性が高いとみられている。検察と警察の関係者が明らかにした。

昨年、学校におけるいじめ根絶に向けて協会を設立したガブリエル・アタル元首相は13日、遺族に哀悼の意を表した。

X(旧ツイッター)への投稿で、「いじめは社会悪であり、遅効性の毒であり、自信をむしばみ、最悪の事態へと導く可能性がある」とつづった。

地方教育当局は「この痛ましい事件に衝撃を受けている」と述べ、検察は捜査中だと発表した。

検察は、「自殺」とみられると述べたが、詳細は明らかにしなかった。

警察関係者によると、女児は家族に遺書を残していた。

母親によると、女児は小学校のクラスメートから「太りすぎ」といじめられ、過去に自殺したいと発言していたという。

13日朝、女児が通っていた学校の柵には白いバラが飾られていた。

匿名を条件に取材に応じた女児の親族によると、学校はいじめについて把握していたという。

同級生の男児は、女児が下校中にいじめられていたと証言。

「授業中は笑顔も見せ、少し元気だったけど、時々(他の子たちに)ばかにされることもあった」と語った。

「ひどい話だ」「学校は学ぶため、良い仕事に就くため、お金を稼げるようになるための場所で、いじめをする場所ではない。いじめは学校だけでなく、世界のどこであっても許されない」と続けた。(c)AFP