【10月14日 AFP】フランスのニコラ・サルコジ元大統領(70)が21日にパリの刑務所に収監されると情報筋が13日、AFPに伝えた。裁判所は先月、サルコジ被告が犯罪行為を共謀したとして、5年の実刑判決を言い渡した。

サルコジ被告は戦後のフランスの指導者として、また欧州連合(EU)加盟国の元首脳として、初めて収監されることになる。収監されるのはパリのラ・サンテ刑務所で、安全確保のために特別なセキュリティー対策が講じられる見込みだという。

2007年から2012年までフランスの大統領を務めたサルコジ被告は、2007年の大統領選でリビアの故ムアマル・カダフィ大佐から資金援助を受けた疑惑をめぐり、「側近や支持者を通じて資金獲得を図る行為への共謀」が認められるとして、9月下旬に有罪判決を受けた。

サルコジ被告は13日、パリの検察に出頭し、収監の詳細について通知された。収監されると、被告の弁護士は控訴裁判所に釈放を申請することができる。(c)AFP/Eleonore Dermy and Alexandre Marchand