【10月14日 CGTN Japanese】中国気象局の関係責任者は10月11日の記者会見で、2021年から2025年までの第14次五カ年計画の期間中に実現した、気象分野の質の高い発展に関する状況が紹介されました。

それによると、中国はすでに9基の気象衛星の「風雲」シリーズ、842基の気象レーダー、9万カ所余りの地上気象観測ステーションからなる陸海空宇宙一体化総合気象観測システムを構築しました。独自に開発した北斗高層気象観測システムは世界最先端の水準とのことです。

中国の気象レーダー監視システムは第14次五カ年計画期にさらに改善されました。気象レーダー監視ネットワークの監視範囲は人口集積地区の90%以上をカバーしています。観測用製品は独自の知的財産権を完全に有し、全国における災害性気象の総合監視識別率は80%を超えています。このことにより、集中豪雨、雹(ひょう)、たつまき、雷を伴う強風などの中小規模の災害性天気をより的確に監視できるようになりました。

中国気象局の畢宝貴副局長は「中国はすでに気象衛星とレーダーを柱として、地上気象観測ステーション、高層気象観測、地上型リモートセンシングによる垂直観測システム、温室効果ガス観測などを重要な構成要素とする、世界最大規模かつ最も広範にカバーされた、陸海空宇宙協同の総合観測システムを構築した」と説明しました。

中国はこのほか、35基の商業気象小型衛星を気象業務の運用に初めて組み入れ、気象衛星「風雲」の掩星データ(電波の屈折を測定して得られる大気の温度や湿度の高精度情報)の観測能力を補充しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News