【10月13日 AFP】英首相府は12日、エジプトのシャルム・エル・シェイクで開かれるガザ和平会議で、キア・スターマー首相がガザの再建において「主導的な役割」を果たす用意があると表明する予定だと発表した。

スターマー氏は、パレスチナ自治区ガザへの広範な支援の一環として、2000万ポンド(約40億円)の人道支援資金を発表する見通し。2年に及ぶ戦闘で壊滅的な被害を受けた水や衛生サービスの復旧を支援する。

紅海沿いのリゾート地シャルム・エル・シェイクで13日から始まるガザ和平会議は、ドナルド・トランプ米大統領とアブデルファタハ・シシ・エジプト大統領が共同で主催する。

首相府によると、スターマー氏は会議で「きょうはこの戦争を終わらせるための第一の重要な段階だ。次は第二段階を完全に実行しなければならない」と述べる見通しだという。

英国政府はまた、ガザの復興と再建をテーマにした3日間の会議を主催する方針を明らかにし、戦後のガザおよびパレスチナ自治政府の再編に関する計画を協議するとしている。

声明によると、「会議にはドイツ、イタリア、サウジアラビア、ヨルダン、パレスチナ自治政府などの国際的なパートナーのほか、民間セクターや国際開発金融機関、投資家も参加する」という。

会議の日程はまだ決まっていない。イベット・クーパー外相は声明で「ガザは完全に壊滅状態にある。停戦は、人道的支援を緊急に拡大するだけでなく、ガザ復興の将来を見据える機会を与えてくれる」と述べた。

さらに「英国もそのプロセスで重要な役割を果たし、きょうエジプトと共に行っているように、さまざまな関係者を集め、ロンドン金融街(シティ)の専門知識や経験、投資を再建支援に生かしていく」と強調した。(c)AFP