【10月11日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は10日、ドナルド・トランプ米大統領が世界の「危機」解決に「多大な貢献」をしてきたと述べる一方、トランプ氏にノーベル平和賞を授与するかどうかを決めるのは自分ではないと述べた。

トランプ氏1月の就任以来、数々の紛争解決に貢献した自分こそが平和賞に「ふさわしい」と繰り返しアピールしてきたが、専門家はトランプの主張について大げさだと指摘している。

トランプ氏は平和賞発表前夜の9日にもこの主張を繰り返し、今週パレスチナ自治区ガザ地区での和平計画の「第1段階」の仲介役を務めたことについて、自身が終結させた八つ目の紛争だと強調した。

プーチン氏は訪問先のタジキスタンで、トランプ氏が平和賞にふさわしいかどうかを記者団に問われると、「現米大統領がノーベル平和賞にふさわしいかどうかは、私が判断することではないので分からない」と述べた。

「しかし、彼は何年も、あるいは何十年も続いているこれらの複雑な危機の解決に、本当に多大な貢献をしている」と付け加えた。

さらに中東情勢に言及し、「ドナルドが目指してきたことすべてを達成できれば、歴史的な出来事となるだろう」と述べた。

一方で、ノルウェーノーベル委員会が過去に「平和に何も貢献していない人々に」平和賞を授与してきたことを批判。

「私の見解では、こうした決定はこの賞の信頼性を著しく損なうものだ」と述べた。

トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」でプーチン氏の発言を収録した動画を共有し、「プーチン大統領ありがとう!」と投稿した。(c)AFP