【10月10日 AFP】英国のキャサリン皇太子妃は9日、幼児期の発達における「人とのつながり」の重要性を強調した。これに先立ち夫のウィリアム皇太子は、3人の子どもたちに携帯電話を持たせていないことを明らかにしていた。

ケンジントン宮殿のプレスリリースによると、イングランド南部オックスフォードにある慈善団体を訪問したキャサリン妃は、ボランティアや家族に対し、親と幼い子どもの強いつながりが「生涯にわたる社会性と情緒的スキルの基礎を構築する」ことについて語った。

この訪問に合わせて、キャサリン妃は、幼児期の発達に関する研究と意識向上を目的として2021年に設立した「ロイヤル・ファウンデーション・センター・オブ・アーリー・チャイルドフッド」にエッセーを寄稿した。

「証拠は明白だ。あなたとあなたの家族の繁栄に役立てるために一つだけ投資できるとしたら、人とのつながりに投資すべきだ」と記している。

米ハーバード成人発達研究の責任者、ロバート・ボルディンガー教授と共同執筆したエッセーの中で、キャサリン妃は携帯電話などの最新テクノロジーが「断絶(人とのつながりを断つこと)のまん延」を引き起こしているという懸念も表明した。

先週放送された貴重なインタビューで、ウィリアム皇太子は、長男のジョージ王子(12)、長女のシャーロット王女(10)、次男のルイ王子(7)の3人の子どもたちに携帯電話を持たせていないことを明らかにした。

ウィリアム皇太子はハリウッドスターのユージン・レヴィさんとのインタビューで、「家族で座っておしゃべりするのは本当に大切だ。うちの子どもたちは誰も携帯電話を持っていない。私たちは携帯電話に関してはとても厳しい」と語った。(c)AFP