台湾・頼総統が防空強化を誓う 「敵の脅威」に対抗
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【10月10日 AFP】台湾の頼清徳総統は10日、「敵の脅威」に対抗する取り組みの一環として、多層的な防空システムの構築を加速すると誓った。
頼政権は、台湾を自国の領土と主張する中国による攻撃の可能性に備え、防衛能力の強化を米国から求められている。
台湾の双十節(建国記念日)の祝賀行事で頼氏は、「Tドームの建設を加速させ、多層防衛、高度な探知、効果的な迎撃を備えた厳格な防空システムを台湾に確立する」と述べた。
頼氏は、台湾が「力を通じて平和を維持する」決意を示し、中国に対して「台湾海峡の現状を武力や威圧で変えようとすることを放棄する」よう呼びかけた。
防衛予算を来年には国内総生産(GDP)の3%以上、2030年までに5%に引き上げる計画を改めて表明した頼氏は、「国家防衛への決意を示す」と述べ、「ハイテクと人工知能(AI)技術の統合を推進し、スマート防衛戦闘システムを構築することで、非対称戦略における効果的な抑止力を最大化する」とも語った。(c)AFP