【10月10日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は8日、ホワイトハウスのステートダイニングルームで円卓会議を開き、極右コンテンツ制作者に対し、極左運動「アンティファ(反ファシスト)」の支持者を名指しで非難するよう呼び掛けたが、会議はたちまちメディア批判へと発展した。

マルコ・ルビオ国務長官ら政権幹部も出席した円卓会議では、招待された「独立系ジャーナリスト」がアンティファに関する知見をトランプ氏らと共有する予定だった。

だが、トランプ氏と招待客たちは、円卓会議を主に主流メディアを批判する場として利用し、一部メディアが、極右団体と激しい衝突を繰り返すアンティファの活動家を煽動(せんどう)していると非難した。

トランプ氏は、「彼ら(アンティファ)は一部メディアと連動していると思う」と述べた。

アンティファは明確な指導者のいない活動家の集まりだが、トランプ氏は最近、テロ組織に指定し、解体すると表明した。

メディアを相手取り複数の訴訟を起こしているトランプ氏は、MSNBCを「病んでいる」、ABCとNBCを「非常に悪い」と評した。

さらに、トランプ氏が「最悪なメディアはどれだと思う? 意見を聞かせてほしい」と呼び掛けると、大きなU字型のテーブルに着席した多くの参加者が応じた。

暗殺された保守系活動家チャーリー・カーク氏が創設した伝統的な価値観を若者世代に広めるため非営利の政治団体「ターニング・ポイントUSA」の代表として出席したサバナ・ヘルナンデス氏は、「この部屋にいるのと同じメディアが、このテーブルに着く私たち全員をナチスやファシストだと決めつけてきた。彼らは何年もそうしてきた」と主張。

「そのせいでアンティファは勇気づけられ、私たちを攻撃している」と続けた。